売れる物件になるリフォーム方法【ターゲット選定編】

まず売却される物件が「マンション」「 戸建て」によって、ターゲットが異なります。
物件を購入する際に、マンションと戸建ての両方を検討する方は、実際ほとんどいません。    どちらかに絞って、物件を探すのが一般的です。

マンションは1人~3人世帯の方が、下記のような理由で購入を検討します。
・立地の利便性や管理の楽さ
・セキュリティ面の安全さ
・上層階の場合冬の暖かさ

戸建ては3人~4人世帯の方が、下記のような理由で購入を検討します。
・住宅の広さ
・庭や隣地との距離
・ペットの飼育 
・駐車場の確保

物件を売却する際に、それぞれの特徴を踏まえて、リフォームすることが重要となります。

売却する際のリフォームについて

基本的な考え方は、それぞれの特徴を踏まえて、一般的で万人受けするリフォームを行うことが好ましいです。

ファミリー向けの戸建ての場合

夫婦の個性は異なり、凝ったデザインではなく、万人受けする無難なデザインが選ばれる傾向があるため、冒険して凝ったデザインにした場合中々購入されず、失敗するリスクが高くなります。

マンションの場合

単身や少人数の世帯をターゲットにします。近隣に企業などが多い場合、特に単身や夫婦2名で、こだわった個性を発揮した物件に住みたいという方をターゲットにすることも選択肢の一つです。

マンションは買取再販事業者によって、無難なデザインにリフォームされた物件も多く存在します。そのため差別化していくために、他にはないデザインにリフォームすることも良いでしょう。ただし自身のセンスに頼ったデザインは大抵失敗します。

サンプルを見て決めた塗装色や壁紙は、実際に施工されたものとイメージが異なります。

その他建築デザインは施工に関しての知識・理解がないとうまくいきません。リフォームを行う際は、必ずデザインのできる施工会社など、専門家などプロのアドバイスを取り入れましょう。

出典:国土交通省ウェブサイト (https://www.mlit.go.jp/common/001401319.pdf)

令和2年度 住宅市場動向調査によると中古住宅を選ぶ理由の1番は戸建・マンションともに、「価格が適切だったから」となります。デザインは優先度としては4位となっていますが、30%程度の顧客の住宅選択理由がデザインや設備となっていますので、重要な要素です。しかし価格設定を間違ってしまった場合は、中古住宅は売れません。不動産会社の価格査定はあまり正確でないことも多いので(だいたい高く売れるような話をされると思います。)ご自身でも適正価格かどうかをインターネットで近隣の売出物件を見てみるなどして調べましょう。