ホームスタイリングとは?

Home Staging

ホームスタイリングとは?

ホームスタイリングは、住宅を売り出す際、室内に家具や小物を配置して空間をプロデュースし、物件をより魅力的に演出することで、販売期間の短縮などを目的として実施されます。
スタイリングによってデザイン性を高めるのが目的ではないことが、モデルルームとの大きな違いです。
そのため奇抜なデザインや創作性を競うものではなく、あくまで住居の購入を検討している人にとって魅力的で快適な空間になるように仕上げられます。

日本のホームスタイリング事情

家を買う=新築の購入、と言う向きの強い日本では、ホームスタイリングがまだあまり一般的にはなっていません。
しかし、中古住宅の売買が活発な欧米諸国では、従来から一般的な手法になっています。
昨今日本でもフルリフォームやリノベーションを施しての中古住宅売買が浸透してきたことにより、これからは日本の中古住宅売買においても、ホームスタイリングがより注目されることが予想されます。

数字で見るホームスタイリングのメリット

ここでは、「一般社団法人日本ホームステージング協会」の「ホームステージング白書2020」で示されている実際の数字をご紹介します。
参考:一般社団法人日本ホームステージング協会 ホームステージング白書2020(https://www.homestaging.or.jp/file/hakusyo2020.pdf

同白書内で、「不動産仲介」における「ホームステージング実施後の影響」として紹介されている、いくつかの特徴的なデータがあります。
まず結論となる部分ですが、「成約までの期間」について回答者の80%が短くなった(「大幅に短くなった」と「わずかに短くなった」の合計)と回答しています。

同様に「問合せ数」は84%が増えた(「大幅に増えた」と「わずかに増えた」の合計)、内覧者数は82%が増えた(「大幅に増えた」と「わずかに増えた」の合計)と回答しており、ホームスタイリングを実施することで、物件に興味を持つ人が増えることがデータから見て取れます。

ホームスタイリングが向いている物件は?

ホームスタイリングは、中古住宅市場が活発な1970年代のアメリカで生まれました。日本と比較にならないほど中古住宅市場が活発な米国で生まれたことからも分かるように、ホームスタイリングは中古物件に向いています。
ほとんどの中古物件では、予算の都合上、完全に新築のように綺麗にすることはできません。そのため、素のままの状態で中古物件の内覧を行うと、細かいキズや粗に目が行くことになります。
しかし、部屋に家具や小物を入れてスタイリングをするだけで、この部分は大きく緩和することが出来ます。
さらにお客様に実際の生活の様子を想起させて、「この家」を購入したイメージを味わってもらうことが出来ます。

ホームスタイリングの認知度と重要性

戦後の日本では新築こそが夢のマイホームという印象が形成され、住宅市場はスクラップ&ビルドが当然とされて来ました。
そのため、日本の中古住宅売買市場はまだ生まれたばかりと言っても過言ではなく、ホームスタイリング関してもまだ認知率が低い状態です。

また未発達な中古住宅市場では「中古住宅は新築と比較して価格が安いから売れる」と言う認識が根強く、売りに出される新築と比較して圧倒的に少なかったため、中古住宅の商品価値や競争力を高める努力にはあまり目を向けられていませんでした。
しかし中古住宅市場の拡大が進むにつれ、似たような価格や立地の物件が増えることにより、他の差別化ポイントで競う必要性が出てきます。

そしてこの段階になると、ホームスタイリングの実施有無で物件の売れ行きが大きく左右されるため、多くの人がそのメリットを理解するようになり、これからその認知率と重要性が高まってくると考えられます。

ホームスタイリングの始め方

ホームスタイリングのメリットへの理解が進むと、次にどのように実施するかが課題となります。
ホームスタイリング事業には、家具の調達や保管コスト、専門人財の配置、運搬・搬出の管理など、沢山のコストや手間が発生します。

ある程度の規模以上の仲介会社などであれば、自社で多くの物件量を持っているため、人員コストや学習コストを負担し、十分な数の家具・小物の確保して回転させて行くことが可能です。そのため大手は自社で部署を作って対応しているのが一般的になっています。

一方で中小の場合、同じように対応するのは難しいのが実情です。
しかし、大手がホームスタイリングを標準化していく中で対抗出来る手だてを持たなければ、拡大を続ける中古住宅市場での難しい戦いを強いられることとなります。

このような事情の中で、ホームスタイリング専門会社が誕生してきています。
当社のような専門会社に外注する場合、事前に基本契約だけ締結しておき、必要なときに物件を指定するのが一般的です。
毎回契約書を作るような手間もなく、コストも明確なので、物件毎に実施するしないを選択するだけなのでとても手軽に導入出来ます。

結局ホームスタイリングは必要?

最終的にホームスタイリングが必要か否かは、物件ごとに判断が必要です。
価格や環境などの条件が良い物件など、すぐ売れてしまう物件であれば必ずしもホームスタイリングは必要ではありません。

しかし、素のままでは需要に不安があるような物件については、実施を検討することをお薦めします。

また、ホームスタイリングを実施することで販売価格の向上も見込めますので、より良く見せたい物件などへの導入も検討すると良いでしょう。

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